スーパーフード スピルリナの効果と成分について
このページでは、スーパーフードの中でもたんぱく質(アミノ酸)やビタミン類の含有量の高さで人気の『スピルリナ』を取り上げています。
記事の内容は、スピルリナがスーパーフードと呼ばれている理由と効果について。その他、スピルリナの成分表示から含有量比較(表)についてわかりやすくまとめてあります。
ページ下部ではスピルリナの厳選商品BEST3も紹介しています。
スピルリナとは
スピルリナは、30億年前にはすでに地球に存在していた藻の一種で、高温、高アルカリの環境下を好んで生息します。過酷な環境下でも姿かたちを変えずに生息し続ける生命力は、おらゆる生物の中でも群を抜いているといわれます。
スピルリナと聞いてもあまり馴染みがないかもしれませんが、健康食品で有名なクロレラは多くの方に認知されていますよね。クロレラは、およそ20億年前から地球上に生息していたといわれる藻の一種です。
健康食品として今や定着しているクロレラとスピルリナは、どちらも同じ藻の一種で、利用目的や効能(硬化)も健康食品やサプリメントが主流です。
スピルリナとクロレラの違い
スピルリナとクロレラの違いは、どちらも同じ藻の一種でありながら厳密には別種ということになります。クロレラは淡水性単細胞緑藻類に属し、スピルリナは単細胞微細藻類に属します。
専門分野では別種とされているものの、人間に人種の違いがあるようにとスピルリナとクロレラは基本的には同じ藻の仲間でありながら、姿かたち、生息地域が違うという認識ですね。
直系2~10μm(マイクロメートル=ミクロン)の球体であるクロレラに対して、スピルリナは、幅5~8μm×長さ300~500μmと大きいものの、どちらも顕微鏡レベルの大きさです。
スピルリナ、クロレラともに同じ藻の一種で、利用目的も健康食品など食用ということですが、近年スピルリナの注目度が高まっている理由は、クロレラと比較して栄養価の高いこと。また、体内での消化率(時間)が優れているからです。
スピルリナの効果
非常に過酷な環境下で生息できるスピルリナですが、そのずば抜けたパワーが注目され、スピルリナを原料とした健康食品やサプリメントが多くつくられています。前述の様に、クロレラに比べ高い栄養価と体内での優れた吸収率から生産量、認知度ともに上昇中です。
さっそくスピルリナの特徴と効果を見てみましょう。
生活習慣病の予防効果
スピルリナがスーパーフード呼ばれる理由は、アミノ酸、ビタミン類、ミネラルなどの栄養成分が非常に多く含まれているからです。
「栄養たっぷりの健康食品なんて山ほどあるでしょ」「今さら珍しくもなんともないよ」そう思いますよね。注目すべきは含有量だけでなく、そのバランスのよさなんです。
さらに、健康食品やサプリメントとして加工した際にその栄養価がほとんど損なわれることがないので、健康管理を目的とした利用では、スピルリナ単品ですべて事足りるといっても過言ではないほどです。
スピルリナの主な効果は、いわゆる生活習慣病と呼ばれる、肥満、糖尿病、高脂血症、高血圧などの予防(改善)です。喫煙や飲酒(過度な飲酒)習慣のある方や、食生活が乱れがちな方にはとくにおすすめです。
生活習慣病の予防・・・。ざっくりしすぎていてピンとこないですよね。もう少し具体的に書いていきますので、ぜひ読み進めてみてくださいね。
目の健康を守るルテインが豊富
スピルリナには、近年注目されているルテインという成分が多く含まれています。ルテインは、眼の黄斑部や水晶体に存在している成分ですが、加齢とともに減少してしまいます。また、体内で生成されないという性質上、食事など外から取り入れならない成分でもあります。
ルテイン不足は、眼精疲労(眼のカスミ、焦点が合わない、など)や老眼を早める要因の一つともいわれています。ルテイン不足の原因は加齢のほか、紫外線や、パソコン、スマートフォンから発せられるブルーライトなどの外的要素は代表的だといえます。
ルテインは、ホウレンソウやブロッコリーなどの野菜に多く含まれている成分なので、毎日の食事から積極的に摂り入れたいものです。とはいえ、忙しい毎日の中で食生活が乱れがちな方は多いと思います。
ルテインに特化した健康食品やサプリメントも多く販売されていますが、スピルリナの利点は先ほど述べたような栄養素と成分のバランスのよさです。幅広い効果が期待できることも、近年スピルリナが注目されている理由なんですね。
スピルリナの成分(栄養素)
スピルリナには、優れた栄養素がバランスよく含まれていると書いてきましたが、同じ藻の一種としてスピルリナとクロレラを比較してみると分かりやすいと思います。
※販売元(製造元)によって含有量が異なるため、表示は幅(~)を設けてあります。
成分(栄養素) | スピルリナ | クロレラ |
---|---|---|
たんぱく質 | 52~80g | 51~60g |
脂質 | 6.7~8.3g | 10~12g |
ベータカロテン | 80~270mg | 5~80mg |
ビタミンB1 | 2~5mg | 1.2~2mg |
ビタミンB2 | 2.5~5mg | 4~5mg |
ビタミンB6 | 0.7~1.3mg | 0.8~1.2mg |
ビタミンB12 | 0.2~0.4mg | 0.1~0.2mg |
ビタミンE | 6~12mg | 6~8mg |
鉄 | 64~115mg | 50~80mg |
カルシウム | 263~495mg | 205~400mg |
カリウム | 1,550~1,800mg | 1,200~1,400mg |
マグネシウム | 200~383mg | 250~300mg |
リン | 550~1,400mg | 320~500mg |
スピルリナに含まれるアミノ酸と効能
アミノ酸は、たんぱく質のもととなる成分で人間の生命維持にはなくてはならない成分です。私たちの体の約20%はたんぱく質でつくられているので、アミノ酸は生命維持には欠かせない成分の一つということになります。
スピルリナには、18種類ものアミノ酸が含まれており、アミノ酸の中でも人間の体内で作ることのできない必須アミノ酸9種類をすべて含んでいます。
以下の表では、スピルリナの必須アミノ酸含有量の、FAO(国際連合食糧農業機関)が推奨する割合(FAO基準/%)比較と成分の効能を記載しています。
※販売元(製造元)によって含有量が異なるため、表示は幅(~)を設けてあります。
成分 | 含有量(%)(FAO基準値) | 効能 |
---|---|---|
ロイシン | 5.9~6.5(4.8) | 疲労回復 |
イソロイシン | 3.3~4.0(4.2) | 免疫力向上 |
リジン | 2.6~3.3(4.2) | 集中力向上 |
バリン | 4.0~4.6(4.2) | 免疫力向上 |
メチオニン | 1.3~2.0(2.2) | 脂肪燃焼効果 |
スレオニン | 3.0~3.6(2.8) | 肝機能の促進 |
トリプトファン | 1.0~1.6(1.4) | 不眠症改善 |
フェニルアラニン | 2.6~3.3(2.8) | 精神の安定 |
ヒスチジン | 3.6~4.0(4.7) | 冷え性改善 |
スピルリナの美容効果
スピルリナと青汁の成分比較
近年、健康アイテムとして不動の人気となっているのが青汁ですよね。
健康食品の代表格ともいえる青汁と、スピルリナの成分比較(倍率)を以下(表)にまとめてみました。
※倍率(数値)は、複数の青汁製品と比較した場合の平均値です。
ケール青汁とスピルリナの成分比較
成分 | 青汁に対する倍率 |
---|---|
鉄分 | 約9.8倍 |
ビタミンB類(B1) | 約9.2倍 |
ベータカロテン | 約2.3倍 |
大麦若葉青汁とスピルリナの成分比較
栄養成分 | 青汁に対する倍率 |
---|---|
ナイアシン | 約6.2倍 |
ビタミンB1 | 約5.5倍 |
ビタミンB2 | 約2.3倍 |
ベータカロテン | 約15倍 |
以下では、もう少し幅を広く野菜類との比較もご覧ください。スピルリナに対しての、淡色野菜と緑黄色野菜の栄養成分比較を表にまとめました。
野菜類とスピルリナの成分比較
成分 | 淡色野菜/100g | 緑黄色野菜/100g | スピルリナ/4g |
---|---|---|---|
鉄分(mg) | 0.3 | 1.1 | 3.6 |
カルシウム(mg) | 37 | 58 | 44 |
食物繊維(g) | 1.5 | 2.5 | 0.2 |
たんぱく質(g) | 0.8 | 1.7 | 2.5 |
ベータカロテン(㎍) | 102 | 2,770 | 7,400 |
ビタミンB1(mg) | 0.04 | 0.08 | 0.13 |
ビタミンB2(mg) | 0.03 | 0.11 | 0.16 |
ビタミンB12(mg) | 0 | 0 | 5.6 |
代表的な栄養成分の比較では、すべての数字が青汁や野菜類を上回っているわけではありませんが、注目すべきはやはりバランスのよさです。
ホウレンソウやニンジンなどの緑黄色野菜と、大根やたまねぎなどの淡色野菜は、スーパーなどで手軽に購入できますが、実際、栄養のバランスを整えたり飽きの来ないようにメニューを工夫するのはとても大変ですよね。
スピルリナなら、栄養バランスを考える必要も全くないですし、時間をかけて調理する必要ももちろんありません。優れた栄養バランスを簡単に摂取することができてしまいます。
ただし、スピルリナは藻の一種であり、その形状は顕微鏡で見るほどの微細な形状です。なので、野菜類の様に咀嚼することはできないんですよね。
健康食品やサプリメントとしてのスピルリナも、粉末状や粒状に加工されているのでもちろん咀嚼するという面では野菜そのものと比較対象にすらなりません。
そういった面では、圧倒的不利なスピルリナでもあります。食べ物を咀嚼することの効能は、口の中の細菌繁殖の抑制や、筋力強化(顎)、脳細胞の活性化などなど、計り知れませんからね。
栄養価が高いからといって、必要以上に頼ってしまうのは本末転倒となってしまいます。生活スタイルに合わせてうまく活用してしてくださいね。
スピルリナの選び方
スピルリナに含まれるアミノ酸、ビタミン類、ミネラル類などの栄養成分はどれもスピルリナ本来の生命力を象徴しています。現在、食品として流通している種類はとても豊富で、厳重な管理のもと人工的に栽培されているものです。
そんなスーパーフード『スピルリナ』はドラッグストアや通販サイトで手軽に購入することができますよね。ですが、種類が多すぎることで、いざとなると、「どの商品が・・・。」「何を基準に・・・。」と迷ってしまうと思うんです。
あと、価格の面でも「スピルリナに興味はあるけど初めてなのであまり高額な商品はなぁ・・・」とためらいを感じることもあるんじゃないでしょうか?
なので、価格帯は1,000円~2,000円程度。形状は、粒状(錠剤)タイプと粉末タイプから、さらに付加価値の有無から厳選してみました。
この機会に、ぜひ参考にしてもらえればうれしいです。
スピルリナのおすすめ商品BEST3
海洋深層水スピルリナブレンド100%
天然水(湧き水)で育てられたスピルリナと海洋新用水で育てられたスピルリナをブレンドしてしてつくられた粒状タイプです。
この商品は、鉄分とビタミンB12を多く含むのが特徴です。
内容量は、2,200粒入りで55日~110日分が目安です。
スピルリナ粉末
体内で合成できない必須アミノ酸9種類が、すべて含まれた粉末タイプです。
特に、ベータカロテンの含有量が豊富で、ほうれん草と比較すると64倍~75倍と、とても多いのが特徴です。
内容量は、100g入りで20日~33日分が目安となります。
スピルリナ&乳酸菌×酵素
スピルリナに乳酸菌と植物性酵素が配合された粉末タイプです。
おなかにうれしい乳酸菌が、50億個(5g中)と豊富な含有量が特徴です。
野菜が苦手な方でも簡単に栄養補給できます。
内容量は150g入りで、30日分が目安となっています。